純粋に楽しんで製作できた立体的で無骨な針金人間[ワイヤークラフト]

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最近になってようやくわかったのは、「自分が作りたいものがこういうのだっ!」ってことに気が付いたこと。

大前提として、やりたいことは針金(ワイヤー)で何かを作ること。でもそれではまだ漠然としすぎで、どういうものを作りたいのかを自分に聞くことがこんなにも大事なんだと気付かされました。

以前は、簡単に作れる作り方シリーズというコンセプトでブログを書いていましたが、作り方を載せるということは長さを測ってメモしなければならないので、手順が増えるだけでなくクオリティ(質)を求めた作品を作ることがなかなか作れないという状況になってしまいました。

やりたいことをやっているはずなのに手が付かなくなっていき、「本当にやりたいことなのか?」って矛盾する状況になっていました。何かがおかしい、やりたいことのはずなのにやりたくなくなってしまうなんてことがあるのか・・・自分でも驚きを隠せなかったです。

それに気が付けたのがカブトムシが完成したときで、そのカブトムシも一から作り方を簡易的にメモ(何センチで切って何センチで曲げるといったもの)してなんとか納得できる?形になったのですが、「これを売るとしたらまた同じものを何個も作らなければならないのか」と量産することに違和感を覚えました。

ハンドメイドってただでさえ作品制作に時間がかかります。なのに量産してたら新しいものをなかなか生み出せないなと思い急に嫌になってしまいました。(実際にカブトムシ以外に何も作れませんでした)

それで気付きました、「自分が作りたいのは一点もので質を重視する作品制作なんだ」ってことに。

作り方はああでこうで・・・ではなく、針金を自由に曲げて留めてなんか形が出来上がる。出来上がる形は想像していたものとは全然違う、でもそれが面白い!自分の想像できる範囲の作品は「予想通り、でもなんか魅力に欠ける」そんな感じ。

だからこそ感じるがままに作って出来上がる形それが個性ある作品になるのかなぁと感じています。

それで今回は何を作ったかというと、「針金人間」です。それはそれは針金で遊び始めたころ(小学生ぐらい?)から作っていたものを今の自分の感覚(センス)で作ったものです。

辞め時がわからずどうしても中途半端になってしまいますが、それも作品の楽しい要素の一つだとある程度の妥協(ボーダーラインを決める)が必要だと思います。

こだわりや特徴を書きながらご紹介していきますので、画像だけでも楽しんでくださいませ。

[針金人間の説明や特徴など]

針金人間の上半身

初めに頭から(厳密にいうとゴーグルのような目から)作り始めました。顔の輪郭から作るのがいいかなぁと思いながら作っていましたが、実はそれがあんまり良くなくて最初に一番外側を作ってしまうと後から付けたしをすることでどんどんサイズが大きくなってしまいます。そのせいで少し頭部が大きめになってしまいました。(それはそれで愛嬌はあるけども)

その後に胴体と手足の骨格をイメージするために何本かの針金で骨格を作りました。(その時点ではひょろ長い体)

そこにだんだんとワイヤーを自分が思うがままに足していって肉付けしていくわけです。これが作り方の全てです。最初から最後まで長さを測らずに自分の感覚で制作しました。途中まで左右対称を心掛けてはいたんですけど、揃えるってことは結局長さを意識したりしなければならないので、途中から左右非対称な作りになっています。

正面を向く針金人間

前面

後ろ向きの針金人間

背面

左向きの針金人間

左側

右向きの針金人間

右側

やはりちょっと頭でっかちな感じかなぁ、全体を考えて作るのは難しい。ただ体のS字カーブは意識して作れたと思います。(姿勢が良い)

こっちを見る針金人間

頭部は何度か針金を取り付けは取り外しとやっているうちに左右非対称に。左右の差はそこまで目立たないのでOK

背中で語る針金人間

背骨のイメージを反映させて体の内側にはねじった針金で背骨を作りました。これは結果的に姿勢の良さにつながったし、ディテール(詳細)としても面白いので気に入っています。

針金人間の横顔

頭部もなるべく綺麗は頭の形になるように意識して作りました。針金の密度感は頭部が一番力が入っています。バイザーっぽい形になったので顔と頭部とがまとまって見えるようになったのが良かった点です。(一本の針金で印象ががらりと変わります)

ちなみに横から見た肩は人の筋肉の付き方を意識して表現してみました。

針金人間のボディ

パワードスーツのようなボディをイメージして作りました。人の大胸筋と腹筋っぽさもイメージしているので雰囲気としてなんとなく伝わるかと思います。

針金人間の下半身

お尻の丸みもやんわりとイメージして作っていたのですが、表現するのが難しいですね。どんどん針金を足していくと後半には針金を通せなくなってしまって思い通りにはいかなくなります。空間を残しながら作るのが大事みたいです。

針金人間の左半身

一番納得できなかったのは手ですね。最初に骨格を作るときに指のことまで考えておらず、指が足りない状況になってしまいました。長さもまちまちだし左右の手でも長さが違ったので右手は握り手、左は開いた手にすることに。

まぁ試作みたいなものなので指の長さも違うは作りも全然違うわという結果でしたが、ユニークな形になったそれでOKとしましょう。

針金人間の足

足はふくらはぎの膨らみを意識しました。足はブーツを履いているイメージ、ふくらはぎの針金を束ねるしか方法が無かったので結果ロングブーツになったという経緯があります。

斜め後ろから見た針金人間まだところどころに針金を足すことはできたのですが、長く続けても深く悩んでしまうのでこのぐらいの感じで完成ということにしました。割としっかり自立しますが、もっと安定して立ってほしいので次は脚を大きめに作ろうと思います。

針金人間の全体図この作品は高さが約27cm、横幅(腕から腕)は約12cm、奥行き(靴の大きさ)は約5cmとなっています。

何事も出だしが非常に遅いのが自分の特徴で、授業なんかで習字があるじゃないですか。最初の一画を書くのにめちゃくちゃ時間がかかってしまうですよ。なぜかいろいろ考えてしまって書き始められない。(スタートはこの辺・・・?、どのくらいの力で書くの?など)

今もまさにこんな感じなのですが、それを突破するのにも直感(フィーリング?)でありのままにとにかくやってみるというのが、改善策になるのかなと思いリハビリみたいな感じで感じるがままに作品を作ることを心掛けました。

作品のテーマを付けるとしたら「本音」ですかね。

やりたいことのはずなのにやりたくなくなってしまう。今までのやり方では楽しさを感じられない。自分は何を作りたいんだ、「こういう作品だっ!」てことを気付かせてくれたから。

やりたいことのはずなのに楽しくないってことは何かが自分の中で違うと感じている合図なのかもしれませんね。常に自分に聞くことが大事だと思います。

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