人型ロボットをベースにした針金人間「ポーカーフェイス」の紹介

ロボットみたいな針金人間 完成

どうもワイヤークラフト(針金を曲げて作品を作ること)をやっていますカズです。

 

今回は、より密度感のある針金人間を意識して制作しました。密度感のある作品とは、ワイヤー(針金)同士の空間が狭い作品のことで、重圧感や迫力のある作品になります。また、ワイヤーが複雑に絡み合うことによって作品の強度も上がります。

今回は、そんな密度感を意識した針金人間をご紹介していきます。

 

コンセプト・世界観(作品のイメージ)

元々はパイプが繋がったロボット(エネルギーが供給されている)をイメージしていました。(制作過程では)

しかしながら、出来上がった作品は想像以上に人間らしい見た目をしています。とは言っても針金という素材を使っている以上、機械っぽい見た目になるのでロボットかヒトかというのはあまり関係ありません。

 

ロボットみたいな針金人間

彼の腰から脚にかけての構造を見ると、腰幅が大きいです。内側には柱のような芯があり、周りのワイヤーがそれを覆っているため人のような脚の形をしています。

華奢な腕としっかりとした下半身ギャップ(差)が印象的です。五本の指があるので、何か作業をするのが得意そうに見えます。

 

ロボットみたいな針金人間の後ろ姿

後ろ姿を見ても、彼は腕力よりも脚力の方が強そうに見えます。背面の二色の部分は夜間にライトになったりするのでしょうか?それともただのカラーリングなのでしょうか。

 

横から見たロボットみたいな針金人間

甲高な足の彼は、しっかりと地に足がついており姿勢良く立っています。

今回は明確なコンセプトが見当たらず、しいて言うなら「針金人間生産工場で制作されたロボットタイプの針金人間。表情が確認できないのでポーカーフェイスの異名を持っている」というような感じです。

 

 

作品の詳細

作品のより細かい部分を見ていきます。今回の作品制作では、最後の最後で頑固自在というカラーワイヤーの端材(切り出したワイヤーの余り)があったので、作品のアクセントになると思い試験的に取り入れてみました。

色の使い方はまだまだ経験不足なので、こういったちょっとした部分に導入して経験値を蓄えていくようにしています。

 

カラーワイヤーが映えるロボットみたいな針金人間の後ろ姿

首あたりと背中上部、そしてお尻の部分にカラーワイヤーも用いてみました。針金人間は作りこんでいくとワイヤー留めることのできる場所がどんどん減っていきます。ですが、幸運なことに偶然目にした短いカラーワイヤーを留めることが出来ると確信したので、取り入れてみました。

カラーリングが異なるので浮いているようにも見えますし、ワンポイントとして引き立っているようにも見えます。(スリーポイントですが・・・)

 

ロボットみたいな針金人間

いつもの針金人間と違うポイントが「顔」です。従来の針金人間は、ワイヤーを丸めて曲げて「目」を作ってから顔を制作していました。それに対して今回は、顔らしい顔は作らずに頭のパーツという抽象化した考え方で制作したので、ロボットらしくなったのかなと思います。

 

ロボットみたいな針金人間の胴体

腕は、ねじり巻きワイヤーで一直線のパイプのような形で表現しました。制作の苦労話をすると、ねじり巻きワイヤーは巻いたワイヤーの分だけ留めなければならない部分が増えていきます。この針金人間はパーツごとに作って最後に接続させる方法でしたので、留めるのが大変でした。

そのため、最初に体全体の骨格みたいなものを作って各パーツがつながった状態で肉付けする方法が良いのかもしれません。

 

一方で、胴体と腰回りの形状は自分の中で手ごたえを感じたパーツです。上図のように前面から見たときに、面が出来上がったようなひとつのパーツとしてまとまりを感じます。

上に乗せると乗せた分だけボコボコと形が盛り上がってしまうので、留めた部分にはめ込むようにワイヤーを沿わせて面を作る意識で制作しました。

 

 

作品制作のこだわりと改善点

ロボットみたいな針金人間の手

毎度のことながら針金人間を制作するときに悩むのが手です。作品のサイズから考えると小さいパーツなので作品のサイズの比率を考えるとむやみやたらにワイヤーを足すことが出来ません。それでいてワイヤーが少なすぎるとグラグラしてしまうという強度の問題が発生します。

 

今回の指は五本で、2mmという太さのワイヤーで五本指を作品としてサイズ的に収められるのかという確認でもありました。結果的にサイズ的には問題ないことが確認できました。

しかしながら今回の指の制作は強度の面で課題が残りました。ねじり巻きワイヤーというねじったワイヤーにさらにワイヤーをねじって太くしたものがあります。それの巻き方を変えたものを使用しましたが、留めるために残しておく部分が短すぎてワイヤーを足さなければならない状況に陥り、五本それぞれにワイヤーを付け足したのちに巻いて強度を確保する方法で指を表現しました。

作った後に気が付いたのですが、指は二か所しか留められていないため(固定されていないため)、少しグラつきがあります。なのでもう一か所留めるように制作できると三点留めの要領で強度面は改善できそうです。

 

ロボットみたいな針金人間の脚

一方の脚も悩んだ挙句、ワイヤーを足して足してゴテゴテした印象になりました。元々の構想ではロボットらしさを前面に出したシリンダーのような足にする予定でした。ですが、ワイヤーを留めていくうちにだんだんとヒトらしい脚に近づいていったので、人間らしさを押し出したような形状に変化しました。

 

作品の主要パーツ

  • 胴体
  • 手足

には強度を確保するために「ねじりワイヤー」を使用しています。

 

その中でも脚のパーツは様々なねじりワイヤーが使われているので、見ごたえがあるポイントであり、こだわりポイントでもあります。

 

ロボットみたいな針金人間の脚

作品が自立するために姿勢や足裏の安定感、そして形を保つ強度といった要素を満たすためには、このようなたくましい脚になるのは必然なのかもしれません。

形が出来上がったときに自分の中では「失敗だったかなぁ」という思いでしたが、作品への要求を満たした形と捉えると、失敗や成功ではなく自分の求めるこだわりに対して一つの結果としてこういう形になったのだと感じました。

自分のイメージと離れた形になりましたが、それも作品制作の醍醐味なのでしょうね。(自分の中ではイメージ通りに作り上げたいという気持ちがある)

 

最後に

制作過程ではロボットらしさを前面にだそうとしていましたが、いざ制作し終えると人間らしさのようなものを感じさせる見た目に変化したように思います。

 

自分の作品はこだわりの要素(強度だったり見た目、密度感など)の合格ライン、またはこれ以上留める部分が見当たらないといった基準で制作が終わるような感じがします。

結局のところ、どのような形になるかは作ってみなければわからない未知の領域だと思います。作品の強度が保てる造形を目標にワイヤーを留めるのが、自分にとって良い方法なのかなと感じました。

次は製法(というより作る手順)を変えてみて作りやすさやより安定した作品の強度を目指して、作品イメージは感覚にゆだねるようにして作品制作していこうと思います。それでは今回はここまでしたいと思います。

 

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